主人と死別して、ひとり親になって。~3か月
Episode5
私がとってもダメな人間なのか、パートナーとの死別は、こういうものなのか。。。
少し時間は経ちましたが、相変わらず涙の毎日です。
12年前は、SNSもまだそこまで盛んではなく、なんといってもガラケー時代でした。
情報へのアクセス状況は今とは違い、気になる事があれば、家でPCを開くところから始まる時代です。
いい意味でも、悪い意味でも、情報の伝達スピードが格段に遅い時代でした。
当然、同じような気持ちを持つ人たちとのつながりも皆無でしたし、、お互いの情報をシェアする事すら出来ませんでした。
が、一方余計な情報も全く耳に入って来ないので、知らなくて良かった事もいっぱいあったかとも思います。
街を見渡しても、テレビを観ていても、周りの家庭が幸せそうに見えるばかりで、ひとり殻に閉じこもる日々は続きます。
自分の事
当時は、『子ども達のママ』として生きることが生活のメインでしたので、私のお友達はいわゆる『ママ友』だけ。
学生やOL時代の友達とは、年に1回年賀状をやり取りするくらいな感じになってしまっ
ていたのと、ママ友とは言っても単に子ども付き合いの延長線上。
そこまでのお付き合いはないので、実際ほぼお友達はゼロとも言えました。
それでも子ども達の学校や、主人の仕事の件で、人に逢うことも少なくなく、みんなに気を使われる事すら、辛く感じる毎日。
今思い返すと、
人前ではやたら元気を装ったり、しっかりした母親を演じようとしたり、ハイテンションで行動したり、
そして夜になると、変な夢を見て号泣したり、怯えたり、夜中に目が覚めて、主人が霊
になって見えるのではないかと、部屋中を探したり。
もしかして、病院に行っていたら、病名が付けられていたかもしれない、そんな精神状態でしたが、当時はそんな自分にも気づけず、淡々と耐える日々は続きます。
義家族との関係
義家族は、私にしてみたら、だいぶ変わっている人たちです。
たぶんまともなのは、主人と、主人の父親。
そしてこの2人が、残念なことに他界しています。
残されたのは、義母、義弟、義妹。
いや、向こうもそう思っていたのかもしれませんが、この後、私も子ども達も、ずっと苦しむことになりました。
主人が残した個人事業、そもそも実家で義父が他界する前にやっていたものと、関係していました。
その為、どうしてもこの人たちと、その後も関わらなければならなくなったのですが、主人が亡くなった直後にも、とんでもないことは多々ありました。
義母
以前にも書きましたが、義母はいわゆる”意地が悪い人”です、嫁である私に対してと言うより、みんなに対して。
たぶんお育ちも関係しているのではないかと思いますが、
主人も私も、これまでご機嫌を取るように、適当な距離感を持ってその関係をなんとか維持してきました。
主人は長男だったこともあり、私は結婚当初から、男の子を持つことを強く望まれ、
第2子が、長女に続き女の子だと分かった時には、
『あら、また女の子なのね。』
と嫌味っぽく言われたのと、長女は1人目と言うことで、初孫として彼女の誕生をとても喜んでくれていましたが、次女の時は、ほぼスルーだったのは本当に悲しいことでした。
次女の出産後、身体がまだ本調子ではないのに、
『長女を幼稚園受験させなければならない。』
『遊ぶお友達は、きちんとした家庭の子どもでなければいけない。』
『子どもの為に習い事をさせなければいけない』
と、自分のルールを強要してきたり、
わざわざ私を呼びつけて、庭の掃除をさせたり、買い物に行かせるなど、
明らかな無理難題を押し付けてきたりすることも多く、
当時は何とかスルー出来ないかと、そんなことを考えるばかりの日々でした。
そして次女を産んだ翌年、偶然にも第3子を授かり、その子が男の子だっと分かったことで、私の株は急上昇しますが、人生は本当に上手くいきません。
その約6年後に主人が急逝し、その後、いがみ合うこととなるのです。
主人の個人事業
これが、私たちが今でも悩まされる、主な原因となっていることは、間違いありません。
主人の意志をもって、また子ども達を育てるために、何とか頑張ろうとしましたが、結果、義弟に騙され全てを失いました。
それはS大学病院に勤務する、ドクターなのですが。
そこに義母と義妹の策略があったのは、もちろん明らかです。
『馬鹿な母親だね。』と思われたら、それは間違いないとは思います。
しかし今現在、義家族は私たちがどこに住んでいて、何をしていて、子ども達がどこの学校で何を勉強しているのかも知りません。
義弟妹は別に良いのですが、義母もです。
子ども達のおばあちゃんである人ですし、自分の息子の子ども達です。
自分の息子が死んだら、残された財産をすべて奪い、子ども達とも縁を切る。
そんなことが、普通に出来る人なのです。
これに関しては、私の実の親にも、相当の苦労を掛けてしまいました。
私がきちんとできた母親でないから、今もこうして苦しんでいるのか、やっぱり頭のおかしい人達であったから、そうだと思って諦めるのか、
どちらにしても、主人がこんな母親に、愛情不足で育てられたことも、
彼の人生を早くに終わらせてしまった要因の一つではないかと、私は今でも信じて疑いません。
そしてそんな状況が続く事、早12年。
主人が他界した事は、本当に悲しい出来事であって、それは今でも変わらないのですが、
その後の生活が余りにも悲しいことばかりなので、本当に主人は私たちをお空から見守ってくれているのか、もしくは、彼も義実家の味方なのではないかとも思ってみたり。
そんな死別ひとり親家庭としての生活は、今のところまだ先が見えずに、不安とともに生活しています。